~ 楮糸 ~

楮和紙糸の開発

「楮こそ、最高の繊維」と信じて止まない創始者の森澤豊明が、

和紙作りの集大成として取り組んだのが”人にも地球にもやさしい

初めての製法による楮和紙糸”です。

 

和紙は、かつて衣料として利用された歴史はあるものの、

素材用の糸として製品化が実現するのだろうかと、誰もが

不安を拭えない状況で開発がスタートしました。

 

すでに商品化されている和紙糸は、巾の広い麻和紙をスリットし撚糸

したものですが、私たちが目指したのは前例のない製法により差別化

した和紙糸です。

 

これまでの和紙作りの経験に基づき、和紙作りの技術を応用した製法が

考案されました。

 

そして長年、和紙作りにかかわってきた職人が試行錯誤を繰り返し、遂に

形になりました。

 

まだまだ道半ばではありますが、そのような思いをご理解頂ける協力者と

出会い、夢の実現を共有させて頂けることを願っています。

和紙糸の現状

ミツマタ、コウゾ、ガンピなどの繊維を漉いて和紙とし、これを

細く裁断して紙縒りとし繋ぎ合わせたのが現在の和紙糸です。

近年は広く漉いたマニラ麻のロール紙を細くスリットして撚糸

した紙糸が、その機能を評価され、アパレルや雑貨品などの

素材として人気が高まってきています。

 

楮を使ったものは、現代においては伝統工芸品として扱われています。

 

楮の生産が激減していることや、その処理の困難さも相まって、

国産楮の価値は高まり続けています。

 

楮布は大量に生産されておらず、希少性があります。

強度もあり、古くなるほど色合いが落ち着いてくることで楮布の帯を

好まれる方もいらっしゃいます。

開発秘話

絶滅の危機にある土佐楮の未来のために、

2006年から楮の施設栽培をスタートしました。

 

この取り組みは小さいながらも”世界初”に

満ちています。

 

12年の歳月を経て「糸」の生産が実現しました。

 

今や休耕田化を余儀なくされている楮の栽培に希望を与えられ、日本が誇る貴重な資源を活かす

きっかけとなれば幸いです。

楮糸を使った試作

高知県で活動されている、さをり織り作家の方に試作協力いただきました。