三和製紙・三昭紙業の両社では、クリーンアグリで収穫した
楮(コウゾ)を不織布の原料として配合し、楮(コウゾ)の良さを
生かした、化粧品用途などに使える世界初の楮配合スパン
レース不織布を開発しました。
表面部には、クリーンアグリで栽培された楮(コウゾ)と天然素材のレーヨンを配合、中央部には天然素材のパルプを配合しました。
三和製紙ではスパンレース法で不織布を製造しており、接着剤
(バインダー)を使用せずに、高圧水(ウォータージェット)で繊維を絡めてシートにします。
そのことで、非常に肌ざわりが良く、保水性、吸水性、強度に
優れた不織布となりました。
また、この不織布は、「ガーゼ用途の医療用不織布試験法」を
準用した試験項目において、基準値内の結果となっています。
今までどの会社もなしえなかった、楮(コウゾ)を配合した画期的な
スパンレース不織布を世界で初めて開発しました。
文字通り織らない布のことであり、布と紙の中間に位置するものです。
繊維同士を織らないで積層して重ね合せ、色々な方法で結合させたシートを言います。
布のような風合いと、水に濡れても紙より丈夫で、そして非常にソフト性に優れたシートです。
私たちは、土佐和紙の伝統と新しい技術・知恵の融合から、新たな紙の世界を創造しています。
原料(楮)からシート(紙・不織布)、加工、製品、企画販売までグループ会社で一貫した体制があります。
大事なお肌にふれるものだから管理も徹底し、安心して使っていただける製品づくりを心がけています。